子育て情報
第7回:言葉の発達と関わり方
1〜3歳の子どもたちは、毎日の生活の中で驚くほど言葉を吸収していきます。
言葉の発達には個人差が大きく、話し始める時期も、語彙の増え方も一人ひとり違います。
周りと比べる必要はありません。
大切なのは、子どもが安心して言葉を育てられる環境を整えることです。
1歳頃は「理解の言葉」がぐんと増える時期です。
まだ話せる言葉は少なくても、「ちょうだい」「どうぞ」「バイバイ」などの簡単なやりとりができるようになります。
大人の言葉をよく聞き、意味を理解し始める大切な時期です。
指さしが増えるのもこの頃で、「あれは何?」「見てほしい」という気持ちを表しています。
2歳になると、言葉の発達が大きく進みます。
単語が増え、二語文(「ママ きて」「もっと ちょうだい」など)が出てきます。
自分の気持ちや要求を言葉で伝えようとする姿が見られ、コミュニケーションの幅が広がります。
しかし、言葉で伝えたい気持ちに対して表現が追いつかず、イヤイヤやかんしゃくにつながることもあります。
これは自然な発達の過程です。
3歳になると、会話が成立し、語彙が一気に増えます。
「どうして?」「なぜ?」と質問が増え、周囲の世界への興味が広がります。
自分の経験を言葉で説明したり、簡単なストーリーを話したりする姿も見られます。
友だちとのやりとりも増え、言葉が社会性の発達を支える大切な役割を果たします。
言葉の発達を支えるために、家庭でできる関わり方にはいくつかのポイントがあります。
まず大切なのは、 子どもの気持ちに寄り添った言葉かけです。
「楽しかったね」「びっくりしたね」「いやだったんだね」と、子どもの気持ちを代弁することで、子どもは「気持ちと言葉がつながる」という経験を積みます。
これが言葉の発達の大きな土台になります。
次に、子どもの言葉を繰り返して広げることも効果的です。
子どもが「ワンワン」と言ったら、「ワンワンいたね。大きい犬さんだね」と、少しだけ言葉を足して返すことで、語彙が自然に増えて行きます。
また、生活の中で言葉を“見える化”することも大切です。
・「靴はくよ」
・「ごはんのいい匂いだね」
・「赤い車が走ってるね」
など、日常の出来事を言葉にして伝えることで、子どもは言葉と経験を結びつけて理解して行きます。
絵本の読み聞かせも、言葉の発達にとても効果的です。
読み方に特別な工夫は必要ありません。
・ゆっくり
・はっきり
・楽しそうに
これだけで十分です。
子どもがページを戻したり、同じ本を何度も読みたがったりするのは、理解を深めている証拠です。
一方で、言葉の発達には個人差が大きいため、焦りすぎないことも大切です。
話す言葉が少なくても、理解が進んでいる場合も多くあります。
・名前を呼ぶと振り向く
・簡単な指示が分かる
・身振りや指さしで伝えようとする
こうした姿があれば、言葉の土台はしっかり育っています。
言葉は、子どもが世界とつながるための大切なものです。
日々の生活の中で、親子のやりとりを楽しみながら、ゆっくりと育てて行きましょう。







